応用情報技術者試験 計算問題の電卓持ち込みは?

結論から言うと、試験地に電卓の持ち込みや使用は出来ません。
(「令和3年度春期試験案内書」にも明記されていますので読んでください。)


応用情報技術者試験では計算問題が出ます。
テクノロジ系はもちろん、マネジメント系やストラテジ系のでも計算問題が出てきます。

例えば、

応用情報技術者令和2年秋期 午前問32

図のようなネットワーク構成のシステムにおいて,同じメッセージ長のデータをホストコンピュータとの間で送受信した場合のターンアラウンドタイムは,端末Aでは100ミリ秒,端末Bでは820ミリ秒であった。上り,下りのメッセージ長は同じ長さで,ホストコンピュータでの処理時間は端末A,端末Bのどちらから利用しても同じとするとき,端末Aからホストコンピュータへの片道の伝送時間は何ミリ秒か。ここで,ターンアラウンドタイムは,端末がデータを回線に送信し始めてから応答データを受信し終わるまでの時間とし,伝送時間は回線速度だけに依存するものとする。
(図は略)


出典:令和2年秋期問32 片道の伝送時間は何ミリ秒か|応用情報技術者試験.com


計算問題が暗算だと、ポカミスが心配です。
電卓を使えるなら正しい計算結果をすぐに出せるのですが、残念なことに電卓の持ち込みが禁止されています。

電卓の持込み禁止について

電卓は持込み禁止です。
情報処理技術者試験では、平成6年度秋期試験から全試験区分、全時間帯で機能上の制限を設けて電卓の使用を認めていましたが、電卓の多機能化が著しいこと、機種が非常に多いことなどから、適否の判断が難しくなってきているため、平成14年度秋期試験からは、電卓の試験会場への持込みを禁止しています。
なお、試験問題の作成に当たり、電卓の持込み禁止に対して十分配慮しています。
受験者の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。


出典:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_02annai/dentaku.htmlwww.jitec.ipa.go.jp


持ち込み禁止になったのは平成14年度の秋の試験から。それまでは電卓を持ち込めていたようですが「電卓の高機能化」により難しくなった、とのこと。

では、メモ用紙の持ち込みは?

こちらも、持ち込めないそうです。両面真っ白でも不可。
机の上に置いておけるものは細かく規定されています。(持っていくのは自由ですが、カバンから出せないなら意味が無いし)

ならば、問題用紙に書き込もう!

その代わり、問題用紙への書き込みは出来ます。
(試験によっては問題用紙への書き込みが一切不可の場合もあるので、応用情報技術者試験は問題用紙への書き込みOKなのは心強い!)

過去問を見ていると、複雑な計算を要求されるものはあまりない気がします。(桁もせいぜい5ケタくらい?複雑な計算式も今のところ見かけない)
仕事でも簡単な計算は手元のメモ用紙で済ませてしまい、複雑な計算は自動化するというのは良くあることですよね。
出題者側にも、複雑な計算はさせないから、紙に手計算で頑張ってね!という想いがあるのでしょうね。

私も過去問を解きながら、計算問題は手元の紙に書き込んで解けるようにしておこうと思います!